「・・・中村くんには関係ないでしょ。」


抵抗するのをやめた美雪は静かに言った。

俺も少しずつ冷静になった。


「なんでだよ。関係ねえわけないじゃん。」

「確かに、前なら関係あったかもしれない。
けど今は、クラスメートでもなんでもないんだから、関係な・・・」


“関係ない”

そう言おうとした美雪の口を俺は塞いだ。