俺は見てしまった。

風でめくれた袖の下にたくさんの傷ができているところを。


「美雪!!」


考えるよりも先に俺は行動していた。


「なに、祐・・・中村くん?」

「もう普通に祐真でいいから。
そんなことよりこれはなんだよっ!!」


俺は美雪の腕をつかんで袖をめくった。


「ちょっ、離して!!」

「向こうの学校で何があった!?」