-Miyuki-

「んー、よく寝たぁ。」


あたしは大きくのびをした。


「痛たたたた・・・。」


体に傷があることを忘れていたあたし。


「起きた?」


顔を横に向けると慎くんがイスに座ってあたしを見つめていた。


「ここ、保健室だ。慎くんが運んでくれたの?」

「うん。」

「そっか、ありがとう。」


でも、なんであたしを保健室に運べたんだろう。

あたしがあそこにいることを知ってたわけじゃないよね。