倉庫を出ると、美雪の様子を見に来た女達がいた。


「慎様!?なぜ、ここに・・・?しかも、そんな女なんか抱えて・・・。」


僕が美雪を助けに来ていることに驚いている。


「君たちが美雪を傷つけたの?」


僕はいつもどおり優しい口調で聞いた。


「え、違いますっ。私たちはたまたまここを通っただけで・・・。」

「ふぅん、でもさ。校舎から離れたここには用事がない限り来ないよね。」

「あ・・・。」

「次美雪に手ぇ出してみて?二度と学校来れないようにしてやるから。」

「ごめんなさいっっ!!」


女達は走り去っていった。

ふぅ・・・。あんだけ脅しとけばあいつらからは何もされないだろ。

僕は再び保健室へと足を向かわせた。