倉庫の中は薄暗く、ほこりっぽかった。

目をこらしてみると、6人の女の子。


「あたしに何の用?」

「慎様に近づかないで。」


慎サマ?あ、この子たちファンクラブの子かな。


「何で近づいたらいけないの?ってかこっちから近づいた覚えないし。」


あたしはわざとその子たちを挑発するようなことを言ってみた。


「慎様はみんなの慎様なの!あんたみたいな転入生のものじゃない!」

「何もあたしが独占してるわけじゃないんだけど。」


実際、慎くんが近づいてきてるだけだし。

あたしから話しかけたことは一回もないしね。