「誰に会いたいの?」


もう一度質問された。


「慎くん?」

「いいから答えて。」


いつもより少し低めの声であたしの耳に囁く。


「!?」


耳に息がかかる。たぶん、あたしの顔真っ赤だ。


「ちょっ、慎くん・・・!?」

「クスッ。美雪、真っ赤だよ。」


改めて言われると、ものすごく恥ずかしい。


「で、誰なの?」


祐真のこというわけにはいかないよね・・・。