「あなた、名前は?」

「今野連。」

「そう。・・・なかなかいいわね。あなた、あたしの婚約者になりなさい。」

「無理。」


どうするのかと眺めていたら、蓮のやつ即答してるじゃん。


「なぜ?」

「俺、彼女いるし。」


な・・・!?

あいつ堂々と言ったぞ。


『キャー!!』 『誰なの!?』


女子から悲鳴が。

宮崎さんをそっと見ると、しれっとしていた。

けど、少し動揺しているみたいだ。


「ふーん。ならいいわ。あっちの人の方がよさそうだし。」


転入生は俺の真ん前に来た。