「あ、ゴメン!!」


慌ててあたしは祐真から離れた。

チラッと祐真を見ると慎くんをものすごい形相で睨んでいる。

何で睨んでるんだろう?

それよりも慎くんに謝らないと。


「慎くん、本当にごめんなさい。」


あたしは頭を下げた。


「いいよ。俺も祐真と同じ気持ちだから。」


慎くんは慰めるように頭をぽんぽんとして優しく笑った。