他にもいろいろな話をしているうちに


「はい。ここが職員室ね。」

「ありがとう!!もし慎くんに会わなかったらどうなってたことか・・・。」

「いえいえ。ところで美雪何組?」

「えーっと・・・。」


あたし何組だったっけ?


「そいつ1組。」


職員室のドアがガラッと開いて、中村先生が出てきた。


「ありがとな、山川。コイツ、方向オンチだからさ。」

「あたしが方向オンチだって知ってるなら道教えてくださいよ・・・。」

「悪い悪い。さっき気づいたんだよ。とにかく中入って。」

「ほーい。本当に慎くんありがとね。」

「帰り道はわかる?」

「うーん・・・。たぶん大丈夫!」

「そっか、よかった。じゃ、また明日ね美雪。」

「ばいばーい。」


あたしは中村先生に連れられ職員室に入った。