「わかればいい。」


祐真はニッと笑った。

ドキッ

・・・やっぱりあたしは祐真が好きなんだ。

慎くんと話すときのドキッとは違う。


「ってかお前足ケガしてるじゃん。」

「あ、これ?大丈夫、大丈夫!!ちょっと切っただけだし。
それより、詩織さんは?」

「大丈夫って・・・血、出てるよ。」


慎くんが心配そうに足を見つめる。