あたしは躓いてこけてしまった。


「いったぁ・・・。」


やっぱり、もう無理だよね。

一度言った言葉は消すことができない。


「うっ・・・くっ・・・。」


大切な人を一度に2人も失っちゃうの?

そんなの悲しいよ・・・。

泣きながら地面にしゃがみ込んでいるあたしを周りの人は冷たい目で見る。

でも、そんなことなんか気にしてられない。

2人を探さなきゃ・・・。


「美雪!!」


どこからパタパタと走ってくる足音。

この声は・・・。