「じゃ、次の質問ね。
最近、美雪ちゃんが辛い想いをしてたとき、隣にいたのは誰だった?」


あたしがいじめられていたとき、今までと変わらず接してくれたのは慎くんだった。

倉庫に閉じ込められたとき、助けてくれたのも慎くんだった。


「気づいたみたいだね。」

「あたし・・・ひどいことしちゃった。」


祐真にも、慎くんにも。

またあたしの目から涙が零れる。

龍さんはあたしを離し、じっと目を見つめた。


「美雪ちゃんも自分の気持ち話さなきゃね。」


優しくあたしの涙を拭いながら微笑んだ。


「はい!」