「それは・・・。」


言葉を切って、また涙を流し始めた美雪ちゃん。


「ゆ・・・祐真が・・・詩織さんといて・・・慎くんに・・・慎くんにキスされて・・・。
その後、“消毒”とか言って・・・祐真もキスしてきて・・・。」


祐真くんと“慎”って子がキスを・・・。


「もう・・・意味わかんなくて・・・・・・。」


今までうつむいていた美雪ちゃんはキッと顔を上げた。

その表情は何とも言えないものだった。