こらえていた涙が溢れ出した。

そんなあたしを周りは冷たい目で見る。

けど、止まることを知らないあたしの涙。


「俺ん家、すぐそこだけど・・・来る?」


しゃべれる状態じゃないあたしはコクンと首を縦に振った。

それを見た龍さんはあたしの手を取り、歩き出した。

・・・龍さんの手、あたたかい。

何でこんなにあたたかいんだろう?

あたしにはないぬくもりだ・・・。