「僕、自分で言うのも何だけど人気者なんだ。
けどね、特に仲いい人はいなかったんだ。
その僕が転入生と仲良くなった。しかも女のコと。
周りはその女のコをひがむだろう。特に女のコは。」


みるみるうちに目の前が暗くなっていく。


「予想通り女のコたちは美雪をいじめた。
僕の・・・俺の計画は成功した。」


あたしは静かに泣いていた。


「俺は美雪に恨みがあるわけじゃない。
でも、こうするしかなかった。」


ゆっくりと顔を上げて慎くんを見上げると慎くんは悲しむわけでも怒るわけでもなく、ただ無表情にあたしを見つめていた。


「あの日、美雪が傷つけられた日。
俺のせいってわかってたし計画通りうまくいってた。
なのに・・・。」