「美雪。」


呼び止められたから振り返った。


「ちょっといい?」


なにが?そう思った頃には慎くんがこっちに近づいてあたしの服のそでをめくっていた。


「ちょっ・・・!?「傷、治ってないね。」


夏につけられた傷をジッと見つめていた。


「あー、あたし傷の治り遅いんだ。」

「そっか。・・・本当ゴメンね、僕のせいで。」

「ううん、あれは慎くんのせいじゃないよ。それにもうきれいさっぱりなくなったし。」

「僕、美雪に隠してることがあるんだ。」


隠してること?何だろう・・・。