「ん?・・・ちょっとね。」


少しだけ慎くんの顔が曇った。


「ゴメン!聞いたらいけないことだった?」

「いや、そういうわけじゃないんだけど・・・。」


ふうっと息をついて話し始めた。


「昔ね、僕とすごく仲良い男のコがいて、そのコとここでよく遊んでたんだ。
でもある日、大ゲンカして・・・。
結局仲直りしないまま僕が引っ越しちゃったんだ。」

「そうなんだ・・・。」


不謹慎だけど、慎くんの意外な姿を見れてほんのちょっとだけ嬉しい。


「ごめんね、暗い話して。せっかくだから少し遊ぼっか。」

「うん!」