-Miyuki-

「わぁっ!!きれーい!」


慎くんに連れてこられた場所は海。

冬だからか、あたしたちの他には誰もいない。

波打つ音、鳥の鳴き声がとてつもなく心地いい。

水面は太陽の光が反射してキラキラと輝いている。


「ここさ、僕の思い出の場所なんだ。」


慎くんはあたしの隣に来た。


「へー、どんな思い出?」


気になって聞いてみた。