ふぅー。

ほんと慎と話すのは疲れる。

・・・慎のやつ、本気なんだな。

本気で美雪のことを・・・。

けどおれにはどうすることもできねえ。

“学校が違う”という大きな壁が俺らの仲に距離を生む。

ま、元から距離は近くなんてなかったけどな。

はぁーー。

俺はどうすればいいんだろう。


「・・・美雪・・・。」


俺の小さな呟きは静かに消えていった。