そうしてあたしたちは映画館の近くのカフェに行った。


「なんかゴメンね。うちがわがまま言ったから。」


紗亜矢が謝ってきた。


「いや、全然大丈夫!ジュース飲んだら復活したし。」

「そうよ。みゆも少しはホラーモノ見れるようになりなさいっ!」

「いてっ。」


玲奈があたしの頭をぺしっと叩いた。


「ところでさぁ、みゆって好きな人いるの?」


聖夜がジュースをちゅー、と吸いながら聞いてきた。