そんなことを考えていると、さっきの女と一輝が来た。


「おぉ、龍が来るなんて珍しいな。
俺の職場、教えたっけ?」

「いや教えてもらってない。けど、栗谷グループの力を使えば職場先ぐらいすぐわかるよ。」

「ふーん、そういうもんなんだ。
あ、田中先生ありがとうございました。」

「いえいえ。」


俺らのやりとりをじっと聞いていた田中先生(?)はどっかに行った。


「・・・で何の用だ?わざわざ来るなんてなんかあったんだろ?」

「実は、お嬢様がな・・・。」