いきなり大声で名前を呼ばれ、それにつられて返事も大きくなる。


「龍、困ってるからそこらへんにしとけ。」


あたしはハッとした。


「ゴ、ゴメンナサイ・・・。つい見とれちゃって・・・。」


龍と呼ばれた人はまた視線を先生に向けた。


「・・・こういう奴なんだ。」


何が?と思ったけどあえて聞かなかった。