「泣かせてごめん」



「涙じゃないわよ」



「そっか」



「そうよ、てかいつまで顔掴んでるつもり?」



「いや…キスしたいなと思って」



「……したらぶっ飛ばす」



「ぶっ飛ばされてもいいんだけど」



「…Mだった?あんた?」



「もう黙れよ…」



ふと唇に当たった何年振りかの感覚



結人はズルい



拒否なんて出来ないのに



「結人の馬鹿…」



再び涙が出た