料理どうしよう。
そうだ。pizzaにしよ。

｢桜音ちゃん、いいかな？｣
？恵里菜ちゃん？
｢料理対決だけど副部長の私が代わりに出てもいいかしら？｣
｢いいけど、料理できたっけ？｣
｢え～ひっど～い。私だって料理ぐらいできるわよ。｣
恵里菜ちゃんはそうほっぺをプクゥと膨らませながら寿美菜子に似た声で言う。
｢じ、じゃあ明日はお願いね？｣
勢いで恵里菜ちゃんに任せたけど大丈夫だったかな？ピザやりたかったけどまた今度だよね。








次の日の放課後
｢あら？部長がやるんじゃないのかしら。｣
｢恵里菜ちゃんがやるって聞かなくてさ。｣
｢まあいいわ。勝負！｣

恵里菜ちゃんの他には涼萌ちゃんや朋慧ちゃんもいる。3人VS3人の料理対決のようだ。
｢3人でやるのはPIZZADICROCE（ピッツァ・ディ・クローチェ）！見るがいいよ！すずめが魅せるイタリアに伝わる脅威の生地作りを！！｣
朋慧ちゃんのこの言葉通り涼萌ちゃんは見事な生地作りを魅せてくれてる。朋慧ちゃんも見事なナイフさばきでチーズ、モッツァレラチーズや具を切ってく。
一方の恵里菜ちゃんだけど大きな丸いスモークチーズを半分にカットしさらにそれを四分の一にカットしソースやバジルを用意してる。そしてどこからともなく出したオージービーフをカットし焼く。朋慧ちゃんや涼萌ちゃんと比べて楽してるように見えるのは私だけかもしれない。そして2人が用意した生地とかを手に取り恐るべき速度でまずは涼萌ちゃんが作ったクラストにソースを塗りソースを塗った外側にクリームチーズを。次に朋慧ちゃんが切ったチーズをソース塗ったとこに散らし絶妙な感覚で具を乗せ焼いたオージービーフを乗せ最後にカットしたスモークチーズを十字状に乗せた。
｢さ、焼いてる間にあれを用意しないとね。｣
恵里菜ちゃんはカバンから何かを取り出した。ビン？なんかイヤな予感がする。
そしてその予感は的中した。恵里菜ちゃんが出したのはワインだった。それもブルネッロ・ディ・モンタルチーノ！！！
｢pizzaにワインはつきものでしょ？あ、別のがよかったかな？｣
学校でお酒って、下手したら退学だし。
｢他の先生には言わないから大丈夫よ。｣
ヒロエせんせ！？
｢料理にお酒はつきものだし私がうまくフォローるから。｣