「これ、俺のだから。落としたの。ごめんなさい。だから返して?」

「あん、せっかく面白いトコだったのに~。てか中山ってこんなの読んでんの?オタク?」

となぜか上目遣いの華。

「中山達もこの文集読んで笑ってんの?」

そう言った華の頭を中山君は持っていた雑誌を丸めてポカンッポカンッと2回叩いた。

「いたッ!痛いってば!」