「オタクじゃん」
悔し紛れにそう呟きながら、制服のまま部屋のベッドに転がった。
帰り道、中山君はフグの私の機嫌をとるために、簡単に『あれ』について説明してくれた。
「三上さんが文芸部なのは知ってるよね?文芸部は二ヶ月に一回ぐらい小さい文集みたいなのを発行してんの。そこには文芸部の人達がかいた詩とか物語があって──」
それって文集?てか同人誌?その先には“オタク”って言葉しか思い浮かばない私。
「発行部数がね本当にちょっとなんだ。で、不思議な事に予約しておかないとすぐなくなってしまう、という幻の“萌木”なんだよね?誰が読んでるんだろうね?」
「…………」
「てかさ、なんで皆隠すんだろうね?」
「……………」
そりゃ……
やっぱり恥ずかしいからじゃない?誰だって、自らオタク宣言はしたくないんじゃない?とはさすがに言えなかった。
悔し紛れにそう呟きながら、制服のまま部屋のベッドに転がった。
帰り道、中山君はフグの私の機嫌をとるために、簡単に『あれ』について説明してくれた。
「三上さんが文芸部なのは知ってるよね?文芸部は二ヶ月に一回ぐらい小さい文集みたいなのを発行してんの。そこには文芸部の人達がかいた詩とか物語があって──」
それって文集?てか同人誌?その先には“オタク”って言葉しか思い浮かばない私。
「発行部数がね本当にちょっとなんだ。で、不思議な事に予約しておかないとすぐなくなってしまう、という幻の“萌木”なんだよね?誰が読んでるんだろうね?」
「…………」
「てかさ、なんで皆隠すんだろうね?」
「……………」
そりゃ……
やっぱり恥ずかしいからじゃない?誰だって、自らオタク宣言はしたくないんじゃない?とはさすがに言えなかった。