「先生の部屋って隣じゃん。邪魔なんてしてないって」

「白川ぁ、お前は家で心配すんだろうが。テスト期間中なのに早く帰って来なかったら。まぁ、中山は大丈夫だろうけど、白川はな。家に連絡ぐらいしとけよ~」

先生ののほほんとした声が隣の部屋に吸い込まれてフェードアウトしていく。

ああ、そっちか。そうだね。

「先生の言う通りだね。連絡したほうがいいよ」

中山君にもそう言われて、頷いた私がポケットからケータイを出してメールを打っていた時だった。