その挑発する様な、勝ち誇った目も100%ウザいし。

「……人は見かけじゃないじゃん。だから──」

「わッ!なんかすごい綺麗事聞いた気がするぅ。優等生っぽ~い。けど、ホントのところ付き合えないんじゃないの?」

図星だ。完璧なまでに。

「サチ、ここはそんな優等生的な建前じゃなくて本音を言えばいい──」

その上、この台詞に更に煽られて私は声をあらげた。

「うるさいなぁ!中山君だって、私は中身が良ければ付き合うよ!重要なのは中身だもん!……告白されたらの話だけどね!!」

焦る私を見てなぜか華は一瞬驚いた顔をして、それから笑った。いかにも無邪気そうに。




告白される訳ないから言えたこの台詞だったのに──

あり得ないからこそ振りかざせた正論だったのに──