ちょっと驚いた顔の中山君を見て更に自分がコントロール出来なくなってしまう。
心を落ち着けようと、ジェッソと書かれた地塗り剤を開けて大きな刷毛(はけ)をそこに力任せに突っ込む。
バシャという音と共に手に白い液体が飛び散った。ああ……ホント、全然上手くいきやしない。
もうダメだ。
そうだよ。私、なぜか怒ってるんだよ!自分でも分からないけど!
中山君はもっと分からないだろうけどッ!
「ちょっと、ちょっと白川さん?その白いのって──」
「もういい!中山君のバカッ!」
「え?うはッ?白川さ~ん!?」
この感情をどうしたら良いのかまるで分からなくて。でもこれ以上、こんな自分をさらけ出すのは惨めで。もう見られたくもなくて。
そのまま美術室を飛び出してしまった。
心を落ち着けようと、ジェッソと書かれた地塗り剤を開けて大きな刷毛(はけ)をそこに力任せに突っ込む。
バシャという音と共に手に白い液体が飛び散った。ああ……ホント、全然上手くいきやしない。
もうダメだ。
そうだよ。私、なぜか怒ってるんだよ!自分でも分からないけど!
中山君はもっと分からないだろうけどッ!
「ちょっと、ちょっと白川さん?その白いのって──」
「もういい!中山君のバカッ!」
「え?うはッ?白川さ~ん!?」
この感情をどうしたら良いのかまるで分からなくて。でもこれ以上、こんな自分をさらけ出すのは惨めで。もう見られたくもなくて。
そのまま美術室を飛び出してしまった。