島先生の作品完成コールから10日がたった。

その間私が何をしていたのかと言えば、

実にくだらなくて、でも私達十代の女の子にはたまらなく大切な事。

つまりは美容院で髪をちょっとだけ切って。

待っててくれた恵美にその帰りに彼女の好物のたこ焼きを奢った。もちろん、青海苔はなしで。

“顔型別似合う髪型・メイク特集”なんて雑誌を『ああでもない、こうでもない』と読みあさり。

結局は恵美に『メドゥーサでもいいって言ってたんだから、妖怪じゃなきゃOKなんじゃない?』と元も子もない事を言われて。

『当たって砕けておいでよ。振られたらたこ焼き奢ってあげるよ』と力強く背中を押された。

私の好物はたこ焼きではなく、女の子らしくアイスなんですけどね?