「やっぱ怖いんじゃない?もしそうなら──」
「大丈夫だから!……ホント、気にしないで」
優しさから出た彼の言葉を強い口調で遮ってしまった。
どうして私はこうなんだろう……。可愛くない。
そんな私に中山君は
「……なんかね、綺麗なんだ。ライトがキラキラして。あれが好きなんだ。白川さんも怖いなら、あれだけを見てればいい」
と教えてくれた。
それでも結局、その数分後には緊張しまくりな私はコンビニでトイレを借りるハメになり。
トイレから出ると中山君がマックスコーヒーを買っている所だった。
シートに腰掛けて中山君と飲むマックスコーヒーはいつもより美味しく感じた。
「あ、中山君それ──」
『甘いね』と笑う中山君の手に、小さな赤い点を見つけてしまう。
「ああ、これ?俺、昼間っていうか夕方ちょっと花火で遊んだから」
良く見ると手や指に赤く小さなヤケドの跡がいっぱいあった。
誰と?
どこで?
どんな遊び方してそんなヤケドしたの?
気になるけど、訊けない。
見つけてしまうのに、訊けない。
へへへ、と笑う中山君。
今の私達の間には、確かに埋められない距離があった。
「大丈夫だから!……ホント、気にしないで」
優しさから出た彼の言葉を強い口調で遮ってしまった。
どうして私はこうなんだろう……。可愛くない。
そんな私に中山君は
「……なんかね、綺麗なんだ。ライトがキラキラして。あれが好きなんだ。白川さんも怖いなら、あれだけを見てればいい」
と教えてくれた。
それでも結局、その数分後には緊張しまくりな私はコンビニでトイレを借りるハメになり。
トイレから出ると中山君がマックスコーヒーを買っている所だった。
シートに腰掛けて中山君と飲むマックスコーヒーはいつもより美味しく感じた。
「あ、中山君それ──」
『甘いね』と笑う中山君の手に、小さな赤い点を見つけてしまう。
「ああ、これ?俺、昼間っていうか夕方ちょっと花火で遊んだから」
良く見ると手や指に赤く小さなヤケドの跡がいっぱいあった。
誰と?
どこで?
どんな遊び方してそんなヤケドしたの?
気になるけど、訊けない。
見つけてしまうのに、訊けない。
へへへ、と笑う中山君。
今の私達の間には、確かに埋められない距離があった。