「ならバンドエイドでも張っとけ」

「はいよ」

ついでに心のバンドエイドも下さい──


『ふわぁ』と、そんなへんなため息をついて島先生は椅子に座る。

そして窓から入って来た風に、ちょっと長めな黒髪をなびかせて島先生は

「ここは気持ちいいな……」

と目を細めた。