「白川さんは私と中山君の出逢いのきっかけだった。で、出逢った途端に失恋した」
三上さんは潔くそう言った。中山君が好きだったと彼女はハッキリと私の目を見て告げた。
「それで。悔しくて、意地悪した」
「……い?意地悪?されたっけ?私?」
コクンと頷いた三上さんは私の手の中のピンクの封筒を指さす。
「それ。別にそんな可愛い封筒に入れて、『あれ』とか言って意味有り気に言う必要なんてなかったんだ」
「あ……」
そう言えばそれで私はジェッソを付けたまま美術室走りだしたんだっけ。
そう言えば三上さん、中山君にだけ『ばいばい』って言ってたし。
「なんかね、前にもこの写真はあげてはいたんだけど、アルバムに張ったら飾る分がないからって。焼き増ししてって言われてたんだ。なんか幸せそうだから意地悪したくなった」
三上さんは潔くそう言った。中山君が好きだったと彼女はハッキリと私の目を見て告げた。
「それで。悔しくて、意地悪した」
「……い?意地悪?されたっけ?私?」
コクンと頷いた三上さんは私の手の中のピンクの封筒を指さす。
「それ。別にそんな可愛い封筒に入れて、『あれ』とか言って意味有り気に言う必要なんてなかったんだ」
「あ……」
そう言えばそれで私はジェッソを付けたまま美術室走りだしたんだっけ。
そう言えば三上さん、中山君にだけ『ばいばい』って言ってたし。
「なんかね、前にもこの写真はあげてはいたんだけど、アルバムに張ったら飾る分がないからって。焼き増ししてって言われてたんだ。なんか幸せそうだから意地悪したくなった」