「いえ、今日は帰ります。でもその前に愛美とちょっと部屋で話してもいいですか?」






「いいわよ♪愛美、連れてってあげなさい♪」






お母さんは海斗にメロメロの様子。






私は海斗を連れて自分の部屋に入った。






「アイドルって大変でしょ?」






「そうだな。でも楽しいよ♪」






海斗は本当に優しい。






ふとさっき美咲に言われた言葉を思いだした。






“男心はわかった方がいいよ”







そうだ…






高3になった海斗なら私に男心教えてくれるかな…?






「海斗…」






「ん?」






部屋の中をキョロキョロ見ていた海斗が私の方を向いた。