キーンコーンカーンコーン…






学校の終わりを知らせるチャイムが鳴る。






私は岩井愛美。高校1年生♪






「愛美〜!!!!一緒に帰ろ♪」






親友の美咲が私の席まで笑顔で走ってくる。






「うん♪帰ろ♪」






席を立ち、後ろのドアに向かって歩くと廊下で男の子が私の方に向かって手招きしていた。






「愛美、読んでるよ?」






私は自分を指差して、男の子に向かって“私?”と聞いた。






すると男の子は顔を真っ赤にしながら首を縦に大きく振った。






「私玄関で待ってるね♪」






そう言うと男の子の横を通りすぎて歩いて行った。






私も男の子へと近づいた。