でもバレた。

アタシの腕の傷。

いつものように

温かいHugをしてくれようとアタシのリストを掴んだ時、彼の表情が一転した。

バレた。

もうおしまいだと感じた。

腕を振り払う自分。

見せてと言う彼。

「見せて」だなんて、
ここで見せたら
どうなるって?

見て、ショックを受けて
別れ話しでも
しよーって?

ネガティブな思考回路が体内を激しく巡り、脈打つ早さが増す。

「もう、いい!もういいよ!」
彼の温かい手から自分の腕ん振り払った。