今日、俺らはみんな休みだった。だけど、鈴歌さんに俺らは呼ばれた。

「心桜君?今日、いつものところに来てくれる?」

俺は特に断る理由も無かったし、乃愛のことも聞きたかったので行くことにした。

集合時間は、11時。今はまだ8時。まだ時間があるから奏夢に電話した。

奏夢は、まだ起きたばかりらしく、とても眠そうだった。

結局俺らは9時に集合して5人で話していた。

みんな意図的に昨日の話には触れないようにしていた。

話したら、何もかも崩れてしまう気がしたから。俺は、怖かった。

鈴歌さんが俺らを呼び出したことは無かったから…。

「ねえ、今日何話されるんだろうね…。」

「なんかしたっけ…。どうしたらいいの…??」

「分かんない。だけど、聞かなきゃいけない気がしたんだよ。」

分からない。だけど、大切な話のような気がする。何でかは分からない。

でも、知らなきゃいけないことだと思う。

「みんな、早かったね。」

「鈴歌さん!!」

俺らの間には重い空気が流れていた。

「乃愛のことなんだけど…」

やっぱり…。なんか安心している俺がいた。たぶん俺だけじゃない。

メンバーみんな安心していると思う。

「聞いてくれる?」

「はい。俺ら、知りたかったんです。」

「…乃愛、小1のときにお姉さんを亡くしてるの。4つ上のお姉さん。

乃愛の家は、両親が仕事でいないことが多くて、お姉さんと2人でいる事が多かった。

そのせいもあるんだと思うけど、お姉さんのことが大好きで…。」

初めて聞いた。乃愛は絶対そんなこと言わないから。

「ねえ、聞いてもいい?」

「優輝!」

「いいよ。」

「そのお姉さんって、なんで亡くなったの?」

「…事故死だよ。」

えっ?大地?

「大地君、正解。」

「なんで分かったの?」

「俺らが、小学生の時、ニュースになったじゃん。」

確かに、ニュースになっていたなら、時期的にはおかしくない。

乃愛は、俺と1つしか変わらないから。だけど、俺には、ピンと来なかった。

「(笑)覚えてたんだ…。」

「そりゃ、同い年の子だもん。」