「行ってきま〜す!」

「行ってらっしゃい。」


これだけで、
私は幸せ。

高校は、小学校、中学校と違って皆大人。だから私の両親の事は誰も気にしない。

でも、学校が同じだった子達が広めたのか知らないけど、皆知ってる。
言わないだけ。


学校に着くと、
いつも朝練をやっている部活から声が聞こえる。
そして、教室の前の廊下で走って遊ぶ男子。
それを見て笑う女子。

特に変わりない。

「おはよう!優花〜。」

「おはよ。紗希。」

わたしのクラス1年2組には親友と呼べる子はこの子だけだった。
っと言っても、学年で親友なんて紗希ぐらいだ。


村山 紗希
むらやま さき。
高校からの友達。
紗希は私よりもちっちゃいのにお姉ちゃんみたいな存在。
しっかりしているからかな。身長149cm。
あと1cmあと1cmって子供みたい。

紗希は彼氏がいる。
1年5組の
田中 啓介くん
たなか けいすけ。
2人は、中学から付き合っていてかなりラブラブらしい。