沈黙を破ったのは美紀。
「凛と最後の居残りレッスンしてくださ~い!私達からの最後のお願いです」
嘘ぉ~!
みんな、こっそりそんな相談してたの?
「おう!わかった。ビシバシしごくから覚悟しとけよ」
鉄平はそう言うと、かごを置いて、ボールを持った。
あまりにいつもと変わらない鉄平を見て、みんなは私の告白が聞こえていないんだと思ったようだった。
“もう一度言うんだよ”
敦子に背を押され、私は強く頷いた。
ニヤニヤするみんなに手を振った。
最高の仲間。
みんな、私のこと心配してくれてたもんね。
優しい。
何もできない私の代わりに。
みんなが私に“最後のプレゼント”をくれた。
鉄平との時間を・・・・・・