「連絡係に任命されたんで、頑張ります!!私!!」
「やる気になってるみたいだな。宮崎君にコーチを頼んで正解だったな」
戻ってきた鉄平は、自分の名前が会話に出ているのを聞いて、照れくさそうな顔をした。
「先生、俺の話ですか?」
「いやいや、宮崎君のおかげで、みんながやる気になってくれるといいなぁと話していただけだよ」
鉄平が作った日程表とメニュー表を人数分取った。
顧問の先生は他の先生に呼ばれて、席を立った。
「予備に、10枚くらい渡しておこうかな。部室にでも貼っておいて」
鉄平はそう言いながら、残った用紙を机の上で整えた。
「いちおう、連絡先・・・・・・ 教えておいた方がいいかな。どう?」
れ、連絡先ですって??
そんな、そんな願ってもないチャンスが・・・・・・
「れ、連絡先って・・・・・・ 何ですか?」
と訳のわからない返事をしてしまった。