「で、どんな人だったの?怖そう?」 「若い?」 「かっこいい?」 いろんな質問を、全部あいまいに答えて、ただ走り続けた。 私は気付いた。 運動場側にある職員室の窓から・・・・・・ 白いポロシャツを着たあの人が。 私達を見ていた。 腕組みをして、サングラスなんかしちゃってさ。 ますますかっこいいし。 「凛、張り切ってるね~」 「あと3周、頑張ろう!!」 いじわるな太陽に負けないように、必死で走った。