「お前ら、俺の凛に何してるんだ?」 鉄平は私達の輪の中に向かって言った。 それを聞いたみんなは興奮してキャーキャー騒ぐ。 「雨も止んだことだし、もうひと練習するか?」 鉄平の提案にみんなが飛び跳ねた。 「特別にジュースおごってやるから、コートで待ってろ!」 鉄平。 鉄平。 シュワシュワする炭酸のジュースをくれた鉄平に、恋をした私。 鉄平の笑顔と、眩しい太陽と、炭酸のシュワシュワが私に魔法をかけた。