ソファに並んで座った。
手を繋いでくれた。
心臓の音、絶対に聞こえてる。
子供だって思われるかな。
でも、そんな私を好きだと言ってくれた。
だからいいんだ。
「この夏は、俺にとって特別な夏になったな。まさか・・・・・・中学生相手にこんなに悩むとは思わなかった」
「私も特別な夏になった。私、初恋だったんだよ。だから・・・・・・どうしていいかわからない」
「初恋かぁ。大事にするよ。お前の気持ち・・・・・・」
「私、どうしたらいい?」
「ん?何もしなくていい。凛は凛のまま、そのまま毎日楽しく生きていればいい」
「それで彼女になれるの?」
「ああ、頑張って高校入試頑張れよ?高校生になったら・・・・・・俺がいろいろ教えてやるから」
ニヤリと笑った鉄平が、繋いでいた手を離し、私の頭を抱き寄せた。