「…荘司ドンマイ…笑」
沖永が手に単位表を抱えて爆笑していた。
苦手なとこ…
俺は単位表をまじまじと見つめた。
【医学の内部について】
単位 1
と
かかれていた。
もろ苦手じゃん。
俺はそう心で呟きレポート用紙に字を書き始めた。
隣で沖永は学園1の美女に話かけられていた。
「おーきーなーくんッ!!」
美女はあまあまな声で沖永を呼んだ。
「…ん?どうかした?」
沖永は嫌そうな表情一つしずに答えた。
沖永はこうみえて結構モテる。
医学について結構詳しいし優しいしイケメンだから。
でも沖永は彼女がいない。
結構告られてるのにフリ続けている。
何でも忘れられない女がいるらしい。
最初は俺も信じなかったけど段々信じる様になっていった。
幼なじみだったらしいけど急に沖永の前から姿を消したらしい。
俺は沖永に思われて嫌な女はいないと思っていたのに。