だから新しい地で居場所を見つけたい。
俺の居場所はここじゃない。
窮屈過ぎる。
沖永と会えなくなるのはつらい。
でもそれ以上に俺は新しい出会いを求めてる。
信頼出来る奴がもっと増えて欲しい。
俺は孤独化してしまう前に…
でも俺のことわかる奴がいるか?
ありえない。
沖永しか俺をわかってくれないに違いない。
「…沖永…俺らずっと親友だよな?」
「あぁ、当たり前だろ?」
沖永ははにかんで言った。
俺はそっか。と一言呟いた。
《荘司くん!荘司くんいませんかー?》
先生の声が聞こえた。
俺は沖永に背を叩かれ我に返り
先生がいるとこまで慌てて走った。
「…はい…?」
俺が聞くと先生は俺の頭をプリントの束で叩いた。
「いてぇ!」
俺は頭を手で撫でた。
「単位でしょうが!ったく、単位読んで自分の医学で苦手なとこをレポート1ページ書いて提出だからね!!」
先生はそう言うと俺にバツゲームかのように言った。
医学…
今1番関わりたくない。