体育館から教室に戻り、それぞれ自由席に着いた。


俺は沖永と一緒に座った。

俺が大好きな窓側の1番後ろに座ったら沖永もその隣に来た。

担任が単位について話てるにもかかわらず

俺は無我夢中で話続けた。

「昨日のお笑いみた?」

沖永が俺に聞く。

「あー…昨日保健室に寝泊まりしたからテレビねぇわ…」

俺があちゃーとした顔をすると沖永は申し訳なさそうな顔をした。

「…ワリィ」

「いいよ。で、期待の新星は出た?」

「そーそーっ!」

期待の新星、それは沖永がこれから絶対売れると思う奴をそう呼ぶ。

沖永はお笑い好きでいつも誰が売れるかを当ててしまう。

まるでエスパーみたいだ。

俺は沖永が話す期待の新星について聞いていた。

沖永は興味深いことは輝いた表情を見せながら話す。

俺はそんな沖永の表情を見れるだけで嬉しかった。

ちょー田舎に今日行くつもりだから

沖永のこのきらびやかな笑顔が見れないと思うと

急に心が沈んだ。

でも新しい自分を発見したいんだ。