・
・
・
夜行バスに乗った。
俺がいた都会まで10時間で着くらしい。
朝の9時に着く的な。
俺はそれまで夜行バスで寝ることにした。
・
・
・
《〇〇に到着でーす》
俺はそのアナウンスで起きた。
あっという間に都会に着いてしまった。
重たい荷物を持ち大嫌いな都会に帰って来た。
まずは…沖永の家行くか…
俺はキャリーバッグを引いて沖永の高級マンションへと向かった。
ピンポーン!!
俺は沖永の家のチャイムを鳴らした。
《はい…って荘司!?おー!!入れよ!!》
沖永はすんなり部屋に入れてくれた。
「…ユイを苦しめないでくれ…」
俺は沖永の前で土下座した。
何でこんなにユイに必死になれるかがわからなかったけど。
「…俺は好きな女を殴ってしまう。ユイが好きだから会わないよ……諦める…荘司が幸せにしてやれ!」
沖永はムリ度100%で笑った。
「…」
俺は何も言えなかった。
まだユイが好きかどうかわからなかったから…