夜行バスに乗った。

俺がいた都会まで10時間で着くらしい。


朝の9時に着く的な。


俺はそれまで夜行バスで寝ることにした。









《〇〇に到着でーす》


俺はそのアナウンスで起きた。

あっという間に都会に着いてしまった。


重たい荷物を持ち大嫌いな都会に帰って来た。


まずは…沖永の家行くか…


俺はキャリーバッグを引いて沖永の高級マンションへと向かった。








ピンポーン!!

俺は沖永の家のチャイムを鳴らした。

《はい…って荘司!?おー!!入れよ!!》

沖永はすんなり部屋に入れてくれた。

「…ユイを苦しめないでくれ…」

俺は沖永の前で土下座した。

何でこんなにユイに必死になれるかがわからなかったけど。

「…俺は好きな女を殴ってしまう。ユイが好きだから会わないよ……諦める…荘司が幸せにしてやれ!」


沖永はムリ度100%で笑った。


「…」


俺は何も言えなかった。


まだユイが好きかどうかわからなかったから…