「…ユイ…もう夜遅いぞ??寝たら??」
ユイは出窓からずっと月を眺めていた。
「…沖永くんが…会いに来る……逃げなきゃ……」
ユイはずっと肩を震わせて言った。
「沖永は………」
俺は話そうとした口を閉じた。
俺が沖永を止めに行けばいい。
そう思ったから。
「…ユイ??」
「ん??」
ユイは要約俺のほうに振り向いた。
俺は一枚のメモ用紙を出しユイに渡した。
「これ俺のメアドとケーバン。いつでも連絡して。」
俺はそう言い自分の部屋へと戻った。
荷造りをするために。
俺はユイが寂しくないようにケーバンとメアドを教えた。
かかってきたら出ますよ。
とか言って。
あんまり出る気はないけど。