【じゃあ俺今からちょー田舎行くわ!!駅で待ち合わせなっ!!】


そう言い沖永は電話を切った。

今更何だよ…

マヂそう思った。

俺はチャリで駅まで向かおうとした。

そしたらユイが俺を呼び止めた。

「荘司帰るの…??」

ユイはそう言うと俺をじっと見つめた。

「…大丈夫…」

俺は作り笑いを浮かべた。

「…荘司笑ってないよ…荘司壊れちゃう…」

ユイは俺に抱き着く。

俺は泣きそうになったからユイを剥がし取った。

「俺行ってくる…ちゃんと戻る…でも遅くなる…」

俺はそう言い残し駄菓子屋を去った。


シルバーアクセは…大事なんだ…

母さんが医大の合格祝いに買ってくれた。

医大に受かれた。

そう言う喜びの結晶だった。

沖永が触るのがあまり良いとは思わなかった…

誰にも触れさせたくなかった。