「…落ち着いたか??」

俺はユイに聞く。

ユイはコクんと頷いた。

「…俺さ親につい最近捨てられてさ〜で、ずっと信頼してた友達にも裏切られたから無茶苦茶辛かった。死のうとか思った。」

ユイは俺の話を頷きながら聞いていた。

「…で、ユイに会えて少し生きる希望をみつけれた…」

俺はユイの方を見て微笑んだ。

「ありがとな…」

ユイをきつくギュッと抱きしめた。

「…あたしが生きる希望をあげれた??」

ユイは俺の胸の中で首を傾げた。

「あぁ。俺にもっと光ちょうだい??」

俺はユイの方を向き怪しげな笑みを浮かべ言った。

ユイは顔を真っ赤にした。


すると俺のケータイが鳴った。

俺は通話ボタンを押した。

「…もしもし。」

《あっ!!俺!沖永!!》


通話口には元気はつらつな声をした沖永がいた。

「…今更何だよ…」

《…俺ん家でお前忘れ物しただろ??》

俺はそう言われ思い出した。








…沖永の家にシルバーアクセを忘れた…

それは母さんに買って貰った大事なモンだった。